苦手

 趣味に関する文章を書きたいと思っていたのだが、好きなものが多すぎて何から書き始めたらよいのか悩んでしまった。

 

逆に苦手なものは少ないので絞りやすい。その一つがラーメンである。苦手とはいってもお金を払って食べたくないだけで家で出されたら渋々食べるぐらいの「苦手」だ。

 

ラーメンという食べ物は他の料理と一線を画しているように思える。何より人々が「ラーメンを食べに行くこと」の多さに驚くことがある。

他の一品料理でも目的としてカレーを食べに行ったり、〇〇丼を食べに行こう、という状況は起こらない。

 

一般的な大学生の主食はラーメンである。

大体学食にはラーメンがあり、大学の周りにもラーメン屋がこれでもか、ってぐらいある。

お酒を飲んだ後にラーメンに行くというのもよく聞く話である。

ラーメンを食べることは大学生にとってコミュニケーションの一部であるといえるだろう。

 

またオタクの主食もラーメンである。オタクのSNSには大体ラーメンの写真がつきものだ。

なのでオタクかつ大学生の自分がラーメンを苦手としているのは致命的だといえる。

 

要するに、ラーメンが苦手であるということは他人とのコミュニケーションに遅れを取っているということだ。

実際に、ラーメンが苦手だからという理由で人からの誘いを断ったことがある。また、ラーメンが好きな人は、ラーメンを苦手とする人間と友人関係を結びたくないだろうと思う。

大学というのは、ラーメンが苦手なマイノリティーにとって非常に生きづらい場所であると感じた。

 

 

大半の人が好きなものを好きになれないととても居心地が悪い、というのは他の物事に関しても言える。批判をするのはエネルギーが要る。なんでもかんでも批判している人はどこからそのエネルギーがわいてくるのか謎だ。

 

なんにせよ、好きな物が多い方が何かと幸せなのは事実である。どうしても好きになれないものがあるのはとても悲しい。