演者との距離

昨日は星野源さんの番組収録の観覧に当選したので赤坂に行ってきました。番組観覧は何度も行ったことがあったのですが、星野源さんが出る番組については初めてで、距離も今までで1番近い距離でした。

「ここにいるみんな共犯です。SNSなどには書きこまないでね。」みたいな特別感漂うセリフを星野源さんが仰っていたこともあり、内容は書けませんが、最高でした。

 

「良いお年を」という言葉を年末にかけられることは毎年のようにありますが、昨日は「これが良いお年だ…!」と実感しました。

 

歌番組の収録なのでもちろん歌を歌っていたわけですが、近さのせいか、歌が全然入ってきませんでした。

距離が近くて歌が入ってこない経験は今までに何度もあります。近くに乃木坂のメンバーが来たときもそんな感じでした。

メンバーが遠くにいるときは周りのオタクも皆、完璧にコールなどをするのですが、いざメンバーが近くに来てしまうと姿を目に焼き付けるのに必死になり、コールなんてしてる暇はないのです(大箱でライブをするトップアイドルなのでこう言えるのであって、もっと小さな箱でやっている身近なアイドルには当てはまらないかもしれません)。

 

近くで見ると視覚全振りになってしまい、聴覚が疎かになってしまうのが非常にもったいないです。もちろん近くで見るのに慣れれば音楽を聞く余裕も出てくると思います。

 

逆に、遠くにいると視覚に特化したところで意味がないので、「音楽」としては楽しめる気がします。オタクは距離が遠いほどうるさかったり盛り上がってたりしますが、そういうことなのかもしれません。

 

なので結局、遠くで見ても音楽を楽しめるので、その人の「曲」を好きになれる歌手を好きになった方がいいのだと思います。

ただ実際のところ、人は皆、距離の近さに対して喜びます。誰だって整理番号がはやい方が嬉しいし、スタンドよりアリーナ前方の方が嬉しい。たとえ相手は「ミュージシャン」であっても聴覚よりも視覚を優先していることがうかがえます。

まあ、距離が近い方がアーティストとの一体感や、音ズレの少なさ、みたいな部分があったりするので厳密には違うかもしれません。ただ、音楽をほんのちょっとかじったことのある自分がそう感じるので、普段音楽と接することの少ない一般人は視覚を重要視するのではないのでしょうか。

そうなってくると、視覚で楽しませられるアーティスト、アイドルのような存在が一般受けするのも納得します。見た目抜きで売れてる人って超すごいな、って思います。

 

この文章を書いてみて、EXILE系みたいな人種が人気の出る理由が分かった気がします。

ダンサーがモテる理由も分かります。視覚で分かりやすく、すごい、ので。

星野源みたいな男が好きな人間なので見た目がかっこいいかは自分には分かりません。

周りに好きって言う人がいないからと、未だに三代目や西野カナの人気を都市伝説だと思っているのをそろそろやめたいです。