ミーハー

今年はありがたいことに、時間があったというのもあり、星野源さんのライブに5回、番組収録に1回行くことができた。

初めて見たのは去年の秋頃のフェスだったが、弾き語りでの出演だったので、バンド編成で見られたのは今年が初だった。

バナナマンのラジオに毎年出演するので存在は知っていたし、SAKEROCKの解散ライブの生配信を見たりはしていたが、実際に現場まで足を運ぶのは結構なモチベーションが必要なので今年までライブに行くことはなかった。

 

なので実際のところは新規ミーハー野郎だ。もっと早くからライブに行けばよかったという思いはもちろんある。

ただ、星野源さんはラジオで「好きな年数は重要じゃない、重要なのは今どれだけ好きか」と仰っていたので新規ミーハー野郎にも優しい。よくいる古参ぶって新規を威圧するオタクにも聞かせてあげたい。

 

2011年にリリースされた日常という歌の歌詞に

「みんなが嫌うものが好きでも それでもいいのよ

みんなが好きなものが好きでも それでもいいのよ

共感はいらない 一つだけ大好きなものがあれば

それだけで」

という歌詞がある。

この頃から何も変わっていない。

母性のようなものを感じる、弱い人間にとって胃に優しい歌詞が多いので本当に助けられた。

 

自分は昔からおそらくミーハーなのだが、リア充(死語)に馴染むことができない人間だ。ただ自分ぐらいの年齢になってくるとオタクはマニアックであることで優越感を得ようとする人が多く、ミーハーはダサいという認識があったりする。いわゆるサブカルなんちゃらってやつだ。

というわけでリア充()にもオタクにも居場所はなかったのだが、星野源さんを知り、もうそれでもいいかな、と思い始めた。流行ってるものは良いに決まってるのでそれに乗っかってナンボだと思う。

 

今年聞いた好きな言葉で「人は必要なときに必要な人と出会う」というのがある。橋本奈々未さんが引退の際、ファンから、もっと早くから応援しておけばよかった、というメッセージに対して答えた言葉だ。

なので今は特に無理して何かマニアックなものを見つける必要はないし、今2011年の星野源さんのことが好きでも2011年の自分はきっと星野源さんを知っても好きにはならなかったのだと思う。