やさしさ

この間テレビでとある女性タレントが、優しい人がタイプだと言っていました。好きなタイプに対する返答に「優しい人」と答えるのは結構メジャーだと思います。

ただ、この答えは世の中に「優しくない人」が多数存在していることを示唆しているので、世の中に絶望してしまいます。「優しい人」が際立ってしまうほど世の中に「優しくない人」がいてほしくないのです。一応の男性目線からすると、同性ならまだ分かりますが、異性にまで優しくない、というのはどうにも理解できません。

 

幸いなことに、僕の周りには「優しくない人」がいません。なので周りの人たちのことはだいたい好きです。「優しくない人」が存在するであろう、「社会」に出るのがこわくなってきます。

 

まあ、実際に好きなタイプというものを聞かれたら困ると思います(そんなに聞かれることもないと思いますが)。

個人的には、優しいオンリーで接してくる人は本心ではない気がしてしまい、怖くなってしまいます。自分のような人間にこんなに優しくしても…という感情になることもあります。自己評価が低いからでしょうか。

人間関係にある程度の「優しさ」があるのは前提だと思います。でも相手に気を遣われた状態での表面的な人間関係が長く続いたことがありません。

 

ある程度気が知れた人に「あたりが強い」「意外と口が悪い」と言われるのはそんな思想が自分の中にあるからかもしれません。

これが良いのか悪いのかは分かりません。多分良くないと思います。友だちが少ないので。

 

こういうことを言われると、だいたい家に帰った後に反省します。後悔するような発言ほどフラッシュバックしてしまうので精神衛生上よくありません。楽しかった思い出だけを反芻したいものです。

 

「優しさ」を感じる程度も人それぞれだと思います。僕レベルになってくると、挨拶をしてくれた、ぐらいでも優しさを感じ、感謝の気持ちが湧いてきます。

健全な人間関係を形成している人はもっと「優しさ」のハードルが高いと思います。完全な偏見ですが、美人が言う「優しい人」の「優しい」はかなりのものを求められるのでしょう。

自分のような人間は、知ってる人に会って言葉を交わしてもらえるだけで嬉しいのである意味コスパが良いです。すぐに満足するので案外こうやって生きるのも悪くないのかもしれません。