アイドル楽曲大賞2017(インディーズ)

モテキという作品には、「弱ってるときに聞くアイドルソングは麻薬」なんていうセリフがあったりします。

今年はアイドルソングに一番触れた年だと思います。おそらく弱ってたのだと思います。

 

そんな中、アイドル楽曲大賞が発表されました。これはファン主導のもので、CDショップ大賞などのように大規模なものでもないと思われますが、過去には「行くぜっ!怪盗少女」「恋するフォーチュンクッキー」「ねぇバーディア」「サイレントマジョリティー」などが大賞を受賞しており、上質なアイドルソングを見つけるにはうってつけのものです。

 

インディーズ部門ではトップ20にフィロソフィーのダンスから4曲ランクインしていました。

1番順位が高かったのは、3位の「ダンス・ファウンダー」。納得の順位です。

さらにアルバム部門では、エビ中の「エビクラシー」を抑え、「ザ・ファウンダー」が1位でした。

勝手に自分が注目していたと思っていたのですが、やっぱり世間的にもだいぶ来てるみたいです。2018年が楽しみです。

ちなみにフィロソフィーのダンスの楽曲を手がけている宮野弦士さんは現在24歳の年だそうです。末恐ろしい。

 

今年のインディーズ部門の大賞はTask Have Fun の「3WD」です。この曲は秋ぐらいからかなり話題になっていたような気がします。

 

 

どうやらうちの大学の学祭にも来てたみたいです。こんなに話題になるなら見に行っておけばよかったかもしれません。

楽曲ももちろん盛り上がりそうで良いのですが、個人的にはメンバーの熊澤風花さんが非常に気になりました。ラジオでも「熊澤風花を初めて見たとき、松浦亜弥を初めて見たときの衝撃を受けた」という言葉を聞きました。残念ながら僕は松浦亜弥世代ではないため、その衝撃を体感できていないのですが、おそらくすごいのでしょう。

「アイドルは伸びしろ」と誰か偉い人が言っていました。Task Have Fun は全員中学生なので伸びしろしかありません。やばいです。

 

個人的に1番気になってるのが、2位に入ったアイドルネッサンスの「前髪」です。この曲も一度ラジオで流れたのが気になり、調べたことがある曲です。

 

 

MVを見ると、泣きそうになります。

 

この歌の歌詞、MVはともに「キラキラした過去」とそれを回顧する「現在」を表しているように思います。

MVはメンバーがワンショット、真顔で歌っている映像がどちらかといえば現在、後ろのみんなで楽しそうにしている映像がキラキラした過去だと思います。

歌詞についても、ほとんどが回顧ですが、前髪を風に乱されながら、前に進んでいる現在もあるような気がします。

女性はよく前髪を気にするという印象があります。常に気にしているはずなのに、それでも何度も乱れてしまう前髪。人間もそんな感じで変わり続けてしまうという時間の流れ、刹那的な「現在」を感じます。

 

この歌詞を歌うメンバーも良いです。クラスの人気者というよりは、落ち着いた、どちらかといえば地味な女の子、という印象を受けます。MVのために意図的にそうしてる部分もあるのかもしれません。

普通っぽい女の子が、過ぎてしまった青春を歌うのはアイドルアイドルした子が歌う青春よりも「特別感」がなく、我々みたいな人間に入って来やすい気がします。

 

この曲を作ったのが、ベボベ小出祐介さんです。30代でこの歌詞を作れるのは天才です。僕にとって小出祐介さんといえば、「17才」「愛はおしゃれじゃない」のイメージが強いです。小出さんの書く、淡い青春、みたいな歌詞がめっちゃ好きです。

 

インディーズだけで意外と長くなったのでメジャーはまた書きます。